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糾
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ただ
ふりがな文庫
“
糾
(
ただ
)” の例文
これらは成長されてからも変らず、御家相続ののちでさえ、自分がたれびとであるかを、いちいち左右の者に問い
糾
(
ただ
)
されるありさまであった。
若き日の摂津守
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
不善あらば善に
糾
(
ただ
)
さんための反省を重ね、個性をよりよく磨く機関とみなし、謙虚営々習得したものに相違ない。
美術芸術としての生命の書道
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
、父以外の者とは決していたしません。……けれど、もうこうなっては、あなた様へは、
糾
(
ただ
)
さずにおきません
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
御史
(
ぎょし
)
僧を
糾
(
ただ
)
すに及びて、僧曰く、年九十余、今たゞ祖父の
陵
(
りょう
)
の
旁
(
かたわら
)
に葬られんことを思うのみと。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
親にも親類にも
目
(
め
)
つかってしまった。
怪
(
け
)
しからんと云う事になった。怪しかるとは自分でも思っていなかったが、だんだん聞き
糾
(
ただ
)
して見ると、怪しからん意味がだいぶ違ってる。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
これを証真寺というは、疑獄の真偽を
糾
(
ただ
)
さんため本人を池に投ずるに、その言真なれば鱷これを
免
(
ゆる
)
し偽なれば必ず噉う。偽言の輩僧に賄賂して
呪
(
まじない
)
もて鱷を制し
己
(
おのれ
)
を
噉
(
く
)
わざらしむと。
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
姉は均平に
実否
(
じっぴ
)
を
糾
(
ただ
)
そうともしず、その推定を
良人
(
おっと
)
にも話せば、三村の老母にも宣伝し、後で大笑いになったこともあったが、その時銀子たちを送って出た女中の感じもよくなかったし
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
之をじっと御覧になって居られた御奉行様は直ちに彦兵衛をお捕えさせになり種々とお
糾
(
ただ
)
しになりましたが、彦兵衛は後家の家に今迄一歩も入った事がないと申して中々白状致さないのでございます。
殺された天一坊
(新字新仮名)
/
浜尾四郎
(著)
「怪談ということでは、この事件の解決はちょっとむずかしいですよ。物理学で行くなら、仔猫も鞄も同じ格です。そしてそらに飛ぶ場合も考えられないことはない。課長さん、そのことについて赤見沢博士の助手の何とかいう婦人に
糾
(
ただ
)
してみましたか」
鞄らしくない鞄
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
帰り給え、戻れ——と、衛府の侍たちは、名も問わず、用件も
糾
(
ただ
)
さず、ただ、さえぎった。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
曹洪は、この度もまた張郃が敗れたと知って、いそぎ罪を
糾
(
ただ
)
さんと怒ったが、郭淮が
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
、
糾
(
ただ
)
そうとしては、いけないでしょうか。畜生の子なら、考えもいたしますまい。が、清盛は、かなしいかな、人間の子でした。……ほ、ほ、ほんとの、父親は、たれなのか、どうしても、わたくしは知りたい
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
糾
常用漢字
中学
部首:⽷
9画
“糾”を含む語句
紛糾
糾合
糾弾
糾明
糾問
糾々
糾纏
雜亂紛糾
錯雜紛糾
錯雑紛糾
錯綜紛糾
聞糾
結糾
紛糾沙汰
紛糾交錯
糾纏錯雑
糾繩
糾縄
糾紛
糾然
...