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無賃
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ただ
ふりがな文庫
“
無賃
(
ただ
)” の例文
その時には
無賃
(
ただ
)
で置かれた家なしの女房は、
後
(
うしろ
)
の
扉
(
ドア
)
を開けて出て来て、ストーブに
薪
(
たきぎ
)
を
投
(
くべ
)
て行く。家なしの夫は昼間は
働
(
はたらき
)
に出て夜帰って来る。
点
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
愚はどこまでも承認するがこの質問に
出逢
(
であ
)
うまでは
無賃
(
ただ
)
で乗れるかのごとき心持で平気でいたのは事実である。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
その美しい娘はもう
五月
(
いつつき
)
近い腹をして居りながら、乱れた髪をしてせつせと
機
(
はた
)
を織つて居た。
其処
(
そこ
)
に
丁度
(
ちやうど
)
隣りの一家族の上京——で、頼んで
無賃
(
ただ
)
で乗せて行つて貰へるのを喜んだ。
朝
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
「おれの持牛じゃねえが、問屋場の牛小屋にいる牛だあな。
無賃
(
ただ
)
じゃいかねえぜ」
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
無賃
(
ただ
)
でもいいんですが」
冗談に殺す
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
“無賃”の意味
《名詞》
賃料、料金がかからないこと。
賃料、料金を支払わないこと。
(出典:Wiktionary)
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
賃
常用漢字
小6
部首:⾙
13画
“無賃”で始まる語句
無賃銀
無賃乗車