“多田(ただ)” の例文
白山には横江、宮丸(みやまる)、菅生(すごう)へは能美(のみ)の庄、多田(ただ)の八幡へは蝶屋(ちょうや)の庄、気比(けひ)へは飯原(はんばら)の庄、平泉寺へは藤島七郷といった具合である。
「百本杭」もその名の示す通り、河岸(かし)に近い水の中に何本も立つてゐた乱杭(らんぐひ)である。昔の芝居は殺(ころ)し場(ば)などに多田(ただ)の薬師(やくし)の石切場(いしきりば)と一しよに度々この人通りの少ない「百本杭」の河岸(かし)を使つてゐた。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
宿直をして鼻垂(はなった)れ小僧(こぞう)にからかわれて、手のつけようがなくって、仕方がないから泣き寝入りにしたと思われちゃ一生の名折れだ。これでも元は旗本(はたもと)だ。旗本の元は清和源氏(せいわげんじ)で、多田(ただ)の満仲(まんじゅう)の後裔(こうえい)だ。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)