ただ)” の例文
すると、時計の直しが見つからないで剛腹をかかえ込んだ、ただれた脂っぽい眼付の男も、同じように樫の木のように固たそうな脛を投げ出して寝転んでいた。
放浪の宿 (新字新仮名) / 里村欣三(著)
彼等と擦れ違いに、時計屋が洞穴ほらあなのようにただれた眼玉を窪ませて帰って来た。
放浪の宿 (新字新仮名) / 里村欣三(著)