“とろう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
徒労90.0%
塗籠10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『恋は、いくさではないはずです。そんなお考えは持たぬがよい。それがしの気持が徒労とろうになる。——又、そこもとの厳父げんぷ、越前守殿の死もむだになる』
篝火の女 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この島へも、ドイツ側は上陸して、なるべく人目にたたないように城塞へ入り込み、いろいろ調べもしたが、ついに宝探しは徒労とろうに終ったんだそうだ。
暗号音盤事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ことむずかしくいえば、土牢どろう塗籠とろうで、すなわち“め”——壁ばかりな部屋ということの訛伝かでんであろうか。