“厳父”の読み方と例文
旧字:嚴父
読み方割合
げんぷ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『恋は、いくさではないはずです。そんなお考えは持たぬがよい。それがしの気持が徒労とろうになる。——又、そこもとの厳父げんぷ、越前守殿の死もむだになる』
篝火の女 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
貴方あなたは一生涯しょうがいだれにも苛責かしゃくされたことはく、健康けんこうなることうしごとく、厳父げんぷ保護ほごもと生長せいちょうし、それで学問がくもんさせられ、それからしてわりのよいやく取付とりつき、二十年以上ねんいじょうあいだも、暖炉だんろいてあり
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
『まだ御存じはあるまい。こちらは、一閑いっかん殿と申されて、同藩の小山田庄左衛門しょうざえもん殿の御厳父げんぷですよ』
濞かみ浪人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)