“ぬりかご”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
塗駕41.7%
塗駕籠41.7%
塗籠16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勝頼とその簾中れんちゅうを始め、かしず数多あまたの上﨟たちや、大伯母の君とか、御むすめ子とか、京の何御前とかいう女性の輿こし塗駕ぬりかごだけでも、いったい何百つづいたろう。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「……あの……黒い塗駕籠ぬりかごの中に紫色の被布ひふを召して、水晶のお珠数じゅずを巻いた手であの花をお渡しになりました。挟箱はさみばこ持った人と、怖い顔のお侍様が一人おともしておりました」
斬られたさに (新字新仮名) / 夢野久作(著)
輿こしに似た塗籠ぬりかごである。それにけさの侍二名、小者三人ほど付いて。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)