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塗駕籠
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ぬりかご
ふりがな文庫
“
塗駕籠
(
ぬりかご
)” の例文
そして
祈祷
(
きとう
)
がすむと、黙々と、供の列や
塗駕籠
(
ぬりかご
)
の待っている海辺の松並木まで、在りし日の人を胸に思いながら歩いて帰ることも
極
(
きま
)
っていた。
日本名婦伝:細川ガラシヤ夫人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「……あの……黒い
塗駕籠
(
ぬりかご
)
の中に紫色の
被布
(
ひふ
)
を召して、水晶のお
珠数
(
じゅず
)
を巻いた手であの花をお渡しになりました。
挟箱
(
はさみばこ
)
持った人と、怖い顔のお侍様が一人お
供
(
とも
)
しておりました」
斬られたさに
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
数日ののち、今浜から
蜂須賀
(
はちすか
)
彦右衛門の一行が着いた。迎えの役としてである。老母と
寧子
(
ねね
)
は
塗駕籠
(
ぬりかご
)
に乗せられた。前後についてゆく将士の装いも平和である。
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
久しぶりに見る
塗駕籠
(
ぬりかご
)
であった。家臣も侍女も、表向きに
従
(
つ
)
いて来た。
日本名婦伝:細川ガラシヤ夫人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
長浜の絹、
琵琶湖
(
びわこ
)
の鮮魚など、心をこめた土産の数々を、
荷駄組
(
にだぐみ
)
の武士に運ばせ、彼女は、華麗な奥方用の
塗駕籠
(
ぬりかご
)
に、多くの侍女や侍を従えて岐阜に赴いた。主君に会って、使いを果してからである。
日本名婦伝:太閤夫人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
と、一挺の
塗駕籠
(
ぬりかご
)
が、そこの門を、何気なく出て行った。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
塗
常用漢字
中学
部首:⼟
13画
駕
漢検準1級
部首:⾺
15画
籠
常用漢字
中学
部首:⽵
22画
“塗駕”で始まる語句
塗駕