徒労とらう)” の例文
旧字:徒勞
しかし畢竟ひつきやう徒労とらうであつた。彼は作家としては出直すより外なかつた。世間人としては、余りに子供じみて、筆が利かなさすぎた。兄はそのやくざな弟をよく面倒を見てくれた。そして慰め励ました。
(新字旧仮名) / 徳田秋声(著)