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無益
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やくざ
ふりがな文庫
“
無益
(
やくざ
)” の例文
と言つて勝手に取り上げて
了
(
しま
)
つた。もと/\加茂の二葉葵には長い
葉茎
(
はぐき
)
がくつ附いてゐるのだが、清康はそんな物は
無益
(
やくざ
)
だといつて摘み切つてしまつた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
この
無益
(
やくざ
)
な
心的要素
(
マインドスタッフ
)
が何れ程まで修練を加えたらものになるか、人生に捉われずに、其を超絶する様な所まで行くか、一つやッて見よう、という心持で、幾多の活動上の方面に接触していると
予が半生の懺悔
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
右手といふものは、安月給を受取るとか、脂ぎつた女の手を握るとか、そんな
無益
(
やくざ
)
な事しか出来ないものなのだ。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
得て
無益
(
やくざ
)
な事ばかり書きたがる歴史家は、この小さな腹の出来事については何一つ書き残してゐない。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
そして
曲角
(
カアブ
)
にかゝると
無益
(
やくざ
)
な人形を振り落さうとでもするらしく、その
度
(
たんび
)
にお客は横へけし飛びさうになつたが、唯一人大久保氏のみは、
変
(
へん
)
もない顔で衝立つてゐる。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
それは原氏が旅へ出ると、いつも
無益
(
やくざ
)
な買物ばかりするので、成るべく
側
(
そば
)
にゐて
留
(
と
)
め
立
(
だて
)
して欲しいといふ事なのだ。高橋氏は頭のなかに、原夫人の険しい顔を思ひ浮べた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
この事は人間よりも魚の方によく披露しておき度いものだ。もしか鮎や、鰻のやうな
無益
(
やくざ
)
な魚が、ひよつくり
鉤
(
はり
)
にかからうものなら、露伴氏は腹立紛れに鰻よりもずつと長い詩を作るかも知れない。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
石塊
(
いしころ
)
のやうに
無益
(
やくざ
)
なものに思はれて来る。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“無益”の意味
《名詞》
無益(むえき、古:むやく)
利益がないこと。役に立たないこと。
(出典:Wiktionary)
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
益
常用漢字
小5
部首:⽫
10画
“無益”で始まる語句
無益物
無益者
無益委記