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必竟
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つまり
ふりがな文庫
“
必竟
(
つまり
)” の例文
其
(
その
)
時分
(
じぶん
)
の
夫婦
(
ふうふ
)
の
活計
(
くらし
)
は
苦
(
くる
)
しい
苛
(
つら
)
い
月
(
つき
)
ばかり
續
(
つゞ
)
いてゐた。
宗助
(
そうすけ
)
は
流産
(
りうざん
)
した
御米
(
およね
)
の
蒼
(
あを
)
い
顏
(
かほ
)
を
眺
(
なが
)
めて、
是
(
これ
)
も
必竟
(
つまり
)
は
世帶
(
しよたい
)
の
苦勞
(
くらう
)
から
起
(
おこ
)
るんだと
判
(
はん
)
じた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「怪物ぢや無い、人ですよ、人の大きいのです、
必竟
(
つまり
)
、人が神様の小さいのと思や
可
(
い
)
いですよ」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
その時分の夫婦の
活計
(
くらし
)
は苦しい
苛
(
つら
)
い月ばかり続いていた。宗助は流産した御米の
蒼
(
あお
)
い顔を眺めて、これも
必竟
(
つまり
)
は世帯の苦労から起るんだと判じた。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「君等に
大人
(
たいじん
)
の心が
了
(
わか
)
つてたまるものか」と村井は
赫
(
くわつ
)
と
一睨
(
いちげい
)
せり「泥棒の用心するのは、
必竟
(
つまり
)
自分に泥棒
根性
(
こんじやう
)
があるからだ、世に悪人なるものなしと云ふのが先生の宗教だ、 ...
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
「でも宅の事を始終淋しい淋しいと思っていらっしゃるから、
必竟
(
つまり
)
あんな事をおっしゃるんでしょう」
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
耶蘇
(
ヤソ
)
でも仏でも無宗教でも構ふことは無い、男は
必竟
(
つまり
)
人物にあるのだ、さうぢや無いか、一夫一婦なんてことは、日本では
未
(
ま
)
だ時期が早いよ——ぢや、君、今の篠田の一件を忘れないやうに
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
必
常用漢字
小4
部首:⼼
5画
竟
漢検1級
部首:⽴
11画
“必”で始まる語句
必
必定
必要
必死
必然
必須
必用
必至
必死的
必須条件