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究竟
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つまり
ふりがな文庫
“
究竟
(
つまり
)” の例文
究竟
(
つまり
)
名義だけあれば
宜
(
よろし
)
いので、私の方では十分貴方を信用してをるのですから、
決
(
け
)
してその連帯者に掛らうなどとは思はんのです。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
猿か人間か
到底
(
とても
)
判らぬ、
究竟
(
つまり
)
は一種の山𤢖と云うものであると答えるより他は無かった。塚田巡査も
此
(
こ
)
の解釈には
苦
(
くるし
)
んだ。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
門司ではバナナや
鳳梨
(
あななす
)
の匂を嗅ぎながら税関の前に出るとすぐ煤烟のなかを小蒸汽に乗つて関門海峡を渡つたので都会と云ふ印象よりも殖民地といふ感が強かつた、
究竟
(
つまり
)
新橋
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
気の毒な思をしてお前との約束を
変易
(
へんがへ
)
するのも、私たちが一人娘を
他
(
よそ
)
へ遣つて了ふのも、
究竟
(
つまり
)
は銘々の為に行末好かれと思ふより外は無いのだ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
如才
(
じょさい
)
ないお政は絶えず笑顔を見せているが、
対手
(
あいて
)
は甚だ迷惑に感じた。と云って、ここで
何時
(
いつ
)
まで争っても
究竟
(
つまり
)
は
水掛論
(
みずかけろん
)
である。市郎も
終末
(
しまい
)
には黙って
了
(
しま
)
った。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
儚
(
はかな
)
いのが世の中と覚悟した上で、その儚い、つまらない中で
切
(
せめ
)
ては
楽
(
たのしみ
)
を求めやうとして、
究竟
(
つまり
)
我々が働いてゐるのだ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
「いや、誰にも判りませんよ。
彼
(
あ
)
の女は云う通りのヒステリー……
究竟
(
つまり
)
狂人
(
きちがい
)
も同様なんですから……。」
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
其
(
それ
)
には
別
(
べつ
)
に
理由
(
りいう
)
も
何
(
なに
)
も無い、
究竟
(
つまり
)
学校が違つて
了
(
しま
)
つた所から、お
互
(
たがひ
)
に
今日
(
こんにち
)
あつて
昨日
(
さくじつ
)
も
明日
(
みやうにち
)
も無い
子供心
(
こどもごゝろ
)
に、
漠然
(
ぼうつ
)
と
忘
(
わす
)
れて
了
(
しま
)
つたのです、すると、
私
(
わたし
)
が二
級
(
きふ
)
に
成
(
な
)
つた
時
(
とき
)
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
究
常用漢字
小3
部首:⽳
7画
竟
漢検1級
部首:⽴
11画
“究竟”で始まる語句
究竟涅槃
究竟地
究竟道