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畢竟
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ひつきよう
ふりがな文庫
“
畢竟
(
ひつきよう
)” の例文
貫一は彼の説進むに従ひて、
漸
(
やうや
)
くその心事の火を
覩
(
み
)
るより
明
(
あきらか
)
なるを得たり。彼が千言万語の舌を
弄
(
ろう
)
して
倦
(
う
)
まざるは、
畢竟
(
ひつきよう
)
利の一字を
掩
(
おほ
)
はんが為のみ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
私が労役に行くと云ふことも、
畢竟
(
ひつきよう
)
は貴方の御意思通りに従はうと云ふにすぎません。なぜとおつしやるんですか。私は労役に服してそこに平和を発見して来ようと思つてるんですもの。
計画
(新字旧仮名)
/
平出修
(著)
唯継の
放蕩致候
(
ほうとういたしさふらふ
)
は、
畢竟
(
ひつきよう
)
内
(
うち
)
のおもしろからぬ
故
(
ゆゑ
)
と、日頃の事一々誰が告げ候にや、
可恥
(
はづかし
)
き迄に皆知れ候て、此後は何分心を用ゐくれ候やうにと
被申候
(
まをされさふらふ
)
。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
「いや、そんなに悪う取られては
甚
(
はなは
)
だ困る、
畢竟
(
ひつきよう
)
貴方
(
あんた
)
の為を思ひますじやに
因
(
よ
)
つて……」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
“畢竟”の意味
《名詞》
(仏教)究極。最終。絶対。
《形容動詞》
結局。つまるところ。
(出典:Wiktionary)
畢
漢検準1級
部首:⽥
11画
竟
漢検1級
部首:⽴
11画
“畢竟”で始まる語句
畢竟浄
畢竟落寞
畢竟誇大妄想病者