蒸汽じょうき)” の例文
半鐘の蒸汽じょうきポンプのサイレンのひびきが、活動街の上を越して伝わって来た。それに混って時々樹上の畸形児の狂喜のうなりが聞えた。
一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
河心の一銭蒸汽じょうきは、曳舟ひきぶね蒸汽を追い越して、河岸の石垣に、あと浪を寄せつけて行きます。幼馴染の景色は何一つ変ってません。何一つ変っていません。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
蒸汽じょうき機関だとか、電動機だとか、そういうありふれたものではなくて、ある種の夢に現れて来る様な、不可思議なる機械力の象徴なのだ。
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)