蒸気じょうき)” の例文
旧字:蒸氣
かぜがなくていいな。」とゆめなかだけれどおもっていたときです。蒸気じょうきポンプのわだちが、あちらのひろとおりをよこほうがったようです。
火事 (新字新仮名) / 小川未明(著)
わたしは火に当たろうと思ってそばへると、このなべがなんだかわった形をしているのに気がついた。なべのふたにはまっすぐなくだがつき出して、蒸気じょうきがぬけるようになっていた。
「そうでしょうとも、それですから、ごらんなさい。あの花のさかずきの中からぎらぎら光ってすきとおる蒸気じょうき丁度ちょうど水へ砂糖さとうとかしたときのようにユラユラユラユラ空へのぼって行くでしょう。」
チュウリップの幻術 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)