“常軌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じょうき81.8%
じやうき18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「読めておる。——しかし大丈夫かの、頼みの相手方は、常軌じょうきを逸した野武士の徒だぞ。下手へたに組んで手をまれるようなことはないか」
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ひとり三年は単純であるかわりに元気が溌剌はつらつとして常軌じょうきいっする、しかも有名な木俣ライオンが牛耳をとっている
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
建築家けんちくか勿論もちろん、一ぱん人士じんしへず建築界けんちくかい問題もんだい提出ていしゆつして論議ろんぎたゝかはすことはきわめて必要ひつえうなことである。假令たとひその論議ろんぎ多少たせう常軌じやうきいつしてもそれ問題もんだいでない。
建築の本義 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
一度銀簪の誘惑いうわくに負けて血を見ると、一度常軌じやうきを逸したお才の頭は果てしもなく狂つて、自分より若くて美しい女さへ見れば、銀の簪で眼を突きたいといふ、恐ろしい誘惑に惱まされ始めたのです。