“ぎやく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
84.6%
7.7%
義譯2.6%
2.6%
2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
割にうまく行くんでございますよ。窓から不意に、外の芝生が見えたりいたしますと、今度は、ぎやくに、がつかりすることがございます。
(新字旧仮名) / 岸田国士(著)
文政四年の元旦には、蘭軒の詩に生計のはなはだ裕ではなかつた痕が見える。「辛巳元日作。昨来家計説輸贏。纔迎新年心自平。椒酒酔余逢客至。先評花信品鶯声。」人生は猶ぎやくのごとくである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
このあたりも、一もん、一たふこと/″\く口合式パンニングしき警句けいくにして、到底たうてい原語通げんごどほりにはやくしがたきゆゑ、義譯ぎやくとす。)
(以下、口合パンニング邦語はうご直譯ちょくやくしてはつうぜざれば、りて義譯ぎやくす。後段こうだんにもかるれいしば/\あるべし。)
されば夫婦の間は、何時か不和ふわになツて、父はぎやく待する、母は反抗する、一粉統ごだ/\としと共につのるばかりであツた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
ことば甚だぎやくに近しといへども、以て文明と戦争の関係を知るに足れり、戦争の精神、年をふて減じ行き、いつかは戦争なき時代を見るを得んか。
想断々(1) (新字旧仮名) / 北村透谷(著)