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『女心拾遺』
ふりがな文庫
『
女心拾遺
(
おんなごころしゅうい
)
』
常は無駄口の尠い唐沢周得氏が、どうしたはずみか、この数日来妙に浮きたって、食事の間も駄洒落をとばしたりしては家人を笑わせたりする。もともと脂肪肥りの血色のよい膚が、こんな時には、磨きをかけたように艶光りして、血糸の綾がすけてみえる丸っこい鼻 …
著者
矢田津世子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「文学界」1936(昭和11)年12月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約36分(500文字/分)
朗読目安時間
約60分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
嫁
(
ゆ
)
頭髪
(
あたま
)
蹣跚
(
よろ
)
費
(
つい
)
上気
(
のぼせ
)
膚
(
はだえ
)
揶揄
(
からか
)
故郷
(
くに
)
活々
(
いきいき
)
脂肪
(
あぶら
)
老齢
(
とし
)
綾
(
あや
)
窘
(
たしな
)
秘
(
かく
)
碰
(
ポン
)
所為
(
せい
)
愬
(
うった
)
年齢
(
とし
)
娘
(
こ
)
劬
(
いたわ
)
光沢
(
つや
)