あが)” の例文
自棄酒やけざけをのんで、血のあがったようなことを口走ってはいたが、まさかと、たかをくくっていたお吉は、びっくりして、夜具のまわりや押入れの中を見たが、お米は、もう帰らぬつもりで
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
血のあがった連中ばかりが、もう滅亡したも同様な四条道場に首をあつめ、この上は、多少の外聞にかかわろうとも、なんでも武蔵を打ち殺してしまえ、師匠のかたきを弟子が打つ分には、敢て
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)