“塵寰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じんかん80.0%
ちりのよ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もしそれ真に学に志さんとするものはもとより遠く塵寰じんかんを脱して世潮の浮沈を度外に置くを要するや言をたざるなり。
史論の流行 (新字旧仮名) / 津田左右吉(著)
塵寰じんかんを離れた山中湖の附近、神のように清い二人の乙女、女ばかりの水入らずの生活、美しい自然清潔な空気、なんと館の生活とはおびただしい相違のあることよ!
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ほゝは、山深きあたりの高き梢に塵寰ちりのよの汚れ知らず顔して、たゞ青雲あをぐもを見て嘯き立てる、気高さたとへんかた無し。
花のいろ/\ (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)