“じんかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ジンカン
語句割合
人間44.4%
人寰40.7%
塵寰14.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それ、「虚空」が天上の音であって「虚霊」が中有ちゅううの音、「鈴慕」に至って、はじめて人間じんかんの音である——ということは前に述べたこともある。
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
僕は荒涼たる阿蘇の草原から駆け下りて突然、この人寰じんかんに投じた時ほど、これらの光景にたれたことはない。
忘れえぬ人々 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
塵寰じんかんを離れた山中湖の附近、神のように清い二人の乙女、女ばかりの水入らずの生活、美しい自然清潔な空気、なんと館の生活とはおびただしい相違のあることよ!
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)