“じんげん”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
任原	25.0%
人言	25.0%
人間	25.0%
尋玄	25.0%

任原

任原（じんげん）もまたそれを見て、「——おや、こいつ、ただ者ではないぞ」と、ちょっと、怯気（おくれ）に似た警戒を心に生じたかのようだった。

新・水滸伝 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

そして麓町まで来ると「太原之（たいげんの）力士、擎天柱（けいてんちゅう）任原（じんげん）、茲有（ここにあり）」と大幟（おおのぼり）が立ててあり、幟の下には「拳（コブシ）ハ南山ノ虎ヲ打チ。脚ニ北海ノ蒼龍（ソウリュウ）ヲ蹴ル」

新・水滸伝 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

人言

余はこの雑誌の健在を喜ぶと共にたやすく人言（じんげん）を信じたる粗相（そそう）とを謝す。

墨汁一滴 (新字旧仮名) ／ 正岡子規(著)

人間

尤も雪というものは人間（じんげん）の足跡から先に消え初めるものだと村の猟師が云ったとかいうので、雪解けを待って今一度、現場附近を調べたそうですが

復讐 (新字新仮名) ／ 夢野久作(著)

尋玄

右京権大夫入道と中納言阿闍梨尋玄（じんげん）の二人が御前に居たけれども、それを見なかったということである。池の橋を渡る時に、頭光が現われたので、その橋を頭光の橋と称（よ）ぶことになったそうである。

法然行伝 (新字新仮名) ／ 中里介山(著)