“擎天柱”の読み方と例文
読み方割合
けいてんちゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして麓町まで来ると「太原之たいげんの力士、擎天柱けいてんちゅう任原じんげん茲有ここにあり」と大幟おおのぼりが立ててあり、幟の下には「コブシハ南山ノ虎ヲ打チ。脚ニ北海ノ蒼龍ソウリュウヲ蹴ル」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ことしもまた、その奉納相撲には、鳳州ほうしゅう生れの力士で、アダ名を擎天柱けいてんちゅうといい、相撲名を“任原じんげん”という者が、弟子、贔屓ひいきの旦那など、数百人に打ちかこまれ
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やがてばんかずも進むうちに、勾欄の一角に錦繍きんしゅうのぼりが立った。わアっと同時に四ざんがくもくずれんばかりな歓声が揚がる——。いよいよ天下無敵と称する擎天柱けいてんちゅう任原じんげんの出場なのだ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)