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塵寰
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じんかん
ふりがな文庫
“
塵寰
(
じんかん
)” の例文
もしそれ真に学に志さんとするものはもとより遠く
塵寰
(
じんかん
)
を脱して世潮の浮沈を度外に置くを要するや言を
俟
(
ま
)
たざるなり。
史論の流行
(新字旧仮名)
/
津田左右吉
(著)
塵寰
(
じんかん
)
を離れた山中湖の附近、神のように清い二人の乙女、女ばかりの水入らずの生活、美しい自然清潔な空気、なんと館の生活とは
夥
(
おびただ
)
しい相違のあることよ!
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
半滴
(
はんてき
)
のひろがりに、一瞬の短かきを
偸
(
ぬす
)
んで、疾風の
威
(
い
)
を
作
(
な
)
すは、春にいて春を制する深き
眼
(
まなこ
)
である。この
瞳
(
ひとみ
)
を
遡
(
さかのぼ
)
って、魔力の
境
(
きょう
)
を
窮
(
きわ
)
むるとき、
桃源
(
とうげん
)
に骨を白うして、再び
塵寰
(
じんかん
)
に帰るを得ず。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
その頃彼らは八ヶ嶽を出て、下界の
塵寰
(
じんかん
)
へ下りて来た。それは盗まれた彼らの宝——宗介天狗のご神体に着せた、黄金細工の
甲冑
(
かっちゅう
)
を、奪い返そうためであった。
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
“塵寰”の意味
《名詞》
穢れた世界。俗世間。
(出典:Wiktionary)
塵
漢検準1級
部首:⼟
14画
寰
漢検1級
部首:⼧
16画
“塵”で始まる語句
塵
塵埃
塵芥
塵塚
塵紙
塵取
塵除
塵溜
塵芥箱
塵界