“比(くらべ)” の例文
雪吹(ふゞき)の人を殺(ころ)す事大方右に類(るゐ)す。暖地(だんち)の人花の散(ちる)に比(くらべ)て美賞(びしやう)する雪吹(ふゞき)と其異(ことなる)こと、潮干(しほひ)に遊(あそ)びて楽(たのしむ)と洪濤(つなみ)に溺(おぼれ)て苦(くるしむ)との如(ごと)し。雪国の難義(なんぎ)暖地(だんち)の人おもひはかるべし。
この漢(をとこ)と比(くらべ)て見(み)ると流石(さすが)のブリダアの市人(まちびと)も餘程(よほど)の勤勉(きんべん)の民(たみ)と言(い)はんければならない、何(な)にしろラクダルの豪(えら)い證據(しようこ)は『怠惰屋(なまけや)』といふ一個(ひとつ)の屋號(やがう)を作(つく)つて了(しま)つたのでも了解(わか)る、綉工(ぬひはくや)とか珈琲屋(かうひいや)とか
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)