“古怪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こかい66.7%
こくわい33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(こんなまずい男様おとこざまも少ない)と孫権は、古怪こかいを感じながら、それでも二、三の問いを試みた。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それは二時ごろで、ひる近くから嫩葉曇わかばぐもりに曇っている空を背景にして、大井から大森の人家のひさし藍鼠あいねずみの海に溶けこもうとしていた。眼を落すと嫩葉をつけた梅の幹がいちめんに古怪こかいな姿を見せていた。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
窓の外は亭々たる老松、尾根の上まで差し伸した枝は、もがき苦しむ腕のやうに、古怪こくわいな曲線でのしかゝります。