“右斜”の読み方と例文
読み方割合
みぎななめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二人は婢にいて二階の六畳の室へ往った。中敷ちゅうじきになった方の障子しょうじが一枚いていた。そこからは愛宕あたごの塔が右斜みぎななめに見えていた。
雨夜続志 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
その右斜みぎななめな二階の廊下に、欄干に白い手を掛けて立っていた、なまめかしい女があります。切組の板で半身です、が、少し伸上るようにしたから、帯腰がすらりと見える。
半島一奇抄 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
章一ははかまひもを結んでいた。章一は右斜みぎななめに眼をやった。じぶんが今ひげっていた鏡台の前に細君さいくんおでこの出たきいろな顔があった。
一握の髪の毛 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)