“ちよく”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:チヨク
語句割合
猪口58.8%
17.6%
11.8%
小盃2.9%
痴欲2.9%
豬口2.9%
鳥口2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お町は一寸も引きさうにありません、——それどころか、長火鉢の向うへ、女だてらに大胡坐おほあぐらをかくと、お樂の手から猪口ちよくをむしり取ります。
貴樣きさま等は書物のむしに成つてはならぬぞ。春日かすがは至つてちよくな人で、從つて平生もげんな人である。貴樣等修業に丁度ちやうど宜しい。
遺教 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
ちよくあり、律は儼たり
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
左様さうですか、——かし失礼の様ですナ」と、美しき梅子の横顔、シゲ/\見入りつ「では、山木の令嬢」と小盃ちよくをば梅子に差し付けぬ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
「驚いたことねエ、河鰭さん、」と微笑ほゝゑみつゝ花吉は、小盃ちよくを手にしてスイと起てり
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
通せんぼうのように両手をひろげて、その笑いは、もうまるで怪鳥の啼き声のよう……あわれ脇本門之丞、痴欲ちよくに心狂ったかと見えます。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
持來るに長兵衞是は先刻さつき口止くちどめが併しお氣の毒と笑ひながら豬口ちよくとりさけ辭儀じぎは仕ない者なりおかんよいうち波々なみ/\うけこれより長兵衞長八の兩人は酒を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
寺務前手長並役送持‐鳥口ちよく、献御酒
手長と足長:土蜘蛛研究 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)