“右見左見”の読み方と例文
読み方割合
とみこうみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
震える手で明(あかる)い処へ持出して、顔を見られまいと、傍目(わきめ)も触(ふ)らず、血の上った耳朶(みみたぶ)を赧(あこ)うして、可愛らしく畏(かしこま)って、右見左見(とみこうみ)
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
其儘(そのまゝ)持行きて目科に示すに彼れ右見左見(とみこうみ)打眺(うちなが)めたるすえ「コレハ大変な手掛だ」と云い嚊煙草の空箱を取出す間も無く喜びの色を浮べたれば
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
そこで一同は、この異様なグロテスクを怪訝(けげん)な面(かお)をして右見左見(とみこうみ)していたが、本来の目的はこのグロテスクを眺むることではなく、単純に雨滴石(あまだれいし)を求めんがためでありました。
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)