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赧
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あこ
ふりがな文庫
“
赧
(
あこ
)” の例文
震える手で
明
(
あかる
)
い処へ持出して、顔を見られまいと、
傍目
(
わきめ
)
も
触
(
ふ
)
らず、血の上った
耳朶
(
みみたぶ
)
を
赧
(
あこ
)
うして、可愛らしく
畏
(
かしこま
)
って、
右見左見
(
とみこうみ
)
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
わたし思わずはっとしまして顔
赧
(
あこ
)
うなりましてんけど、どういう訳で赧うなったのんかその時は自分で分れしませなんだ。
卍
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
読本を
懐
(
ふところ
)
にして校堂に上るの小児が他の少女に対して互いに
面
(
おもて
)
を
赧
(
あこ
)
うすることも、仮名を便りに
草紙
(
そうし
)
読む幼な心に既に恋愛の何物なるかを想像することも、皆なこれ人生の順序にして
桜の実の熟する時
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
朝から晩までさ、年が年中
其処
(
そこ
)
にぬうと立ちぽかァんと立って居て、而して一体お前は何をするんだい? 吾輩は決してその自ら誇るじゃないが、君の為に此顔を
赧
(
あこ
)
うせざるを得ないね。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
赧
漢検1級
部首:⾚
12画
“赧”を含む語句
真赧
赧然
赧顔
赧黒
愧赧
打赧
眞赧
薄赧
赧々
赧羞
赧茶