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同室
恁くてイワン、デミトリチは
宿を
借る
事も、
療治する
事も、
錢の
無いので
出來兼ぬる
所から、
幾干もなくして
町立病院に
入れられ、
梅毒病患者と
同室する
事となつた。
……
其の
中で、
山高が
突立ち、
背広が
肩を
張つたのは、
皆同室の
客。で、こゝで
園と
最う
一人——
上野を
出ると
其れ
切寝たまゝの
茶の
外套氏ばかりを
残して、
尽く
下車したのである。
かくてイワン、デミトリチは
宿を
借ることも、
療治することも、
銭の
無いので
出来兼ぬる
所から、
幾干もなくして
町立病院に
入れられ、
梅毒病患者と
同室することとなった。