同室どうしつ)” の例文
くてイワン、デミトリチは宿やどかりことも、療治れうぢすることも、ぜにいので出來兼できかぬるところから、幾干いくばくもなくして町立病院ちやうりつびやうゐんれられ、梅毒病患者ばいどくびやうくわんじや同室どうしつすることとなつた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
……なかで、山高やまかた突立つきたち、背広せびろかたつたのは、みな同室どうしつきやく。で、こゝでその一人ひとり——上野うへのるときりたまゝのちや外套氏ぐわいたうしばかりをのこして、こと/″\下車げしやしたのである。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かくてイワン、デミトリチは宿やどかりることも、療治りょうじすることも、ぜにいので出来兼できかぬるところから、幾干いくばくもなくして町立病院ちょうりつびょういんれられ、梅毒病患者ばいどくびょうかんじゃ同室どうしつすることとなった。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
またモイセイカは同室どうしつものにもいたつて親切しんせつで、みづつてり、ときには布團ふとんけてりして、まちから一せんづつもらつてるとか、めい/\あたらしい帽子ばうしつてるとかとふ。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
同室どうしつだれかゞ釦鈕ぼたんおとしたとかさじおとしたとか場合ばあひには、かれ寐臺ねだいからおきあがつて、つてる。毎朝まいあさおきると同室どうしつ者等ものらにおはやうとひ、ばんにはまた休息やすみなさいと挨拶あいさつもする。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
同室どうしつだれかが釦鈕ぼたんおとしたとかさじおとしたとか場合ばあいには、かれがまず寝台ねだいからおきあがって、ってる。毎朝まいあさおきると同室どうしつ者等ものらにおはようとい、ばんにはまたお休息やすみなさいと挨拶あいさつもする。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
と、かれこえ甲走かんばしらして、地鞴踏じだんだふんで、同室どうしつ者等ものらのいまだかつて騒方さわぎかた
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)