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者等
マア何十人と云う従兄弟がある。又近所の小供も
幾許もある、あるけれどもその
者等とゴチャクチャになることは出来ぬ。第一言葉が
可笑しい。
彼等は
當日の
前夜に
口見だといつて
近隣の
者等が
寄つてたかつて、
鍋で
幾杯となく
沸しては
飮むので
夥か
減らして
畢つて、それへ一
杯に
水を
注して
置くのである。
時々同室の
者等に
脊を
向けて、
獨窓の
所に
立つて、
何かを
胸に
着けて、
頭を
屈めて
熟視つてゐる
樣子。
誰か
若し
近着でもすれば、
極惡さうに
急いで
胸から
何かを
取つて
隱して
了ふ。