“それぞれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
夫々79.5%
其々7.7%
5.1%
各々2.6%
各個人2.6%
各自2.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
成程、そういえば、五人のつたない裸女の蔭に、隠れるようにして、三人の生きた女が、夫々それぞれのポーズで蹲っていた。
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
レールも、青い草も血に染まっている。夫々それぞれの切口の恐ろしさ。何かしら白いものを中心にした真赤な輪であった。
悪魔の紋章 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
それにしてもこのバックやスメドレイや、アンナ・ストロングなどは其々それぞれに合衆国の生んだ現代の婦人の一タイプです。
古くは各豪族各部曲から、代表者が出て、其々それぞれ伝来の寿詞ヨゴトを申した事、誄詞シヌビゴトと同様であつた事と思はれる。
国文学の発生(第二稿) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
湯は二本の樋で導かれ、二の浴槽に湛えているが、質はそれぞれ違っているそうだ。
秋の鬼怒沼 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
高さ四尺幅三尺程の大幅の中には、画面一杯に羽を拡げた印度孔雀に、駕し左右四つの手に、それぞれ宝珠を捧げ説法の印を結んだ異形の女身仏が、背上の蓮台の上に趺座しているのだ。
夢殿殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
つまり、僕を苦しめている二つの観念に、各々それぞれ対策を講じておいたという訳さ
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
以上は、口頭にても各々それぞれに伝え置きたり。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「なるほど、六時から八時——。とにかくその間の動静を、各個人それぞれに調べることだ。あるいはそこから、火繩銃ぐらいは飛び出さんとも限らんからね」と熊城がほとんど直観的に云うと、それを法水は、驚いたように見返して、
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
彼ら三人は暗夜の中に各自それぞれ光をまといながらへんぽんとして舞い踊るうち、彼らの衣裳はことごとく落ちて、ただ見る三匹の仔牛こうしほどの野狐やこが、後脚二本で土に立ち、前脚二本で拍子を取り、三叉みつまたに裂けた太い尾を肩に高々と背負ったまま奇怪の舞踏をやっている。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)