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各々
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おの/\
ふりがな文庫
“
各々
(
おの/\
)” の例文
居室
(
へや
)
に
歸
(
かへ
)
つて
見
(
み
)
ると、ちやんと
整頓
(
かたづい
)
て
居
(
ゐ
)
る。
出
(
で
)
る
時
(
とき
)
は
書物
(
しよもつ
)
やら
反古
(
ほご
)
やら
亂雜
(
らんざつ
)
極
(
きは
)
まつて
居
(
ゐ
)
たのが、
物
(
もの
)
各々
(
おの/\
)
所
(
ところ
)
を
得
(
え
)
て
靜
(
しづ
)
かに
僕
(
ぼく
)
を
待
(
まつ
)
て
居
(
ゐ
)
る。
都の友へ、B生より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
渠
(
かれ
)
さへあらずば
無事
(
ぶじ
)
なるべきにと、
各々
(
おの/\
)
我
(
わが
)
命
(
いのち
)
を
惜
(
をし
)
む
餘
(
あまり
)
に、
其
(
その
)
死
(
し
)
を
欲
(
ほつ
)
するに
至
(
いた
)
るまで、
怨恨
(
うらみ
)
骨髓
(
こつずゐ
)
に
徹
(
てつ
)
して、
此
(
こ
)
の
法華僧
(
ほつけそう
)
を
憎
(
にく
)
み
合
(
あ
)
へり。
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
𤍠
(
あつ
)
いところから
寒
(
さむ
)
い
地方
(
ちほう
)
へ
行
(
い
)
くにつれて、そこに
生育
(
せいいく
)
してゐる
樹木
(
じゆもく
)
の
種類
(
しゆるい
)
及
(
およ
)
び
森林
(
しんりん
)
の
形
(
かたち
)
が
各々
(
おの/\
)
異
(
ことな
)
つてゐる、とは
今
(
いま
)
はお
話
(
はなし
)
しました。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
なさば
終
(
つひ
)
には首をも失はん
然
(
され
)
ば汝等に此金を三百兩
宛
(
づつ
)
遣
(
つか
)
はし殘り五百兩は我が物となし此
後
(
ご
)
盜賊を止め此金子を
以
(
もつて
)
各々
(
おの/\
)
金堅氣
(
かねかたぎ
)
の
業
(
たつき
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
文「やア大分風が静かになって来た、これで天気になったらば、また助ける風も吹くであろう、死ぬも生きるも約束だ、
各々
(
おの/\
)
確
(
しっ
)
かりしろよ」
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
各々
(
おの/\
)
秘
(
ひ
)
してその術を人に伝へざるに、おなじ時おなじ村つゞきにておなじ火浣布の
奇工
(
きこう
)
を
得
(
え
)
たるも一奇事なり、是文政四五年の間の事なりき。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
『
若
(
も
)
し、
人
(
ひと
)
各々
(
おの/\
)
その
仕事
(
しごと
)
に
專念
(
せんねん
)
なる
時
(
とき
)
は』と
公爵夫人
(
こうしやくふじん
)
は
咳嗄
(
しわが
)
れた
銅鑼聲
(
どらごゑ
)
で
云
(
い
)
つて、『
世界
(
せかい
)
は
常
(
つね
)
よりも
迅
(
すみや
)
かに
回轉
(
くわいてん
)
します』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
鎌倉行き、売る、売り物、三題話のやうな
各々
(
おの/\
)
の生活——土地を売つた以上は郷里の妻子のところに帰るほかない。人間墳墓の地を忘れてはならない。
椎の若葉
(新字旧仮名)
/
葛西善蔵
(著)
此等
(
これら
)
樣々
(
さま/″\
)
の
化物思想
(
ばけものしさう
)
を
具體化
(
ぐたいくわ
)
するのにどういふ
方法
(
はうはふ
)
を
以
(
もつ
)
てして
居
(
ゐ
)
るかといふに、
時
(
とき
)
により、
國
(
くに
)
によつて
各々
(
おの/\
)
異
(
こと
)
なつてゐて、一
概
(
がい
)
に
斷定
(
だんてい
)
する
事
(
こと
)
は
出來
(
でき
)
ない。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
各々
(
おの/\
)
博物館
(
はくぶつかん
)
にはそれ/″\の
特色
(
とくしよく
)
があり、
建
(
た
)
て
物
(
もの
)
がわりあひに
粗末
(
そまつ
)
でも、
陳列品
(
ちんれつひん
)
に
優
(
すぐ
)
れたものが
多
(
おほ
)
いとか、
陳列
(
ちんれつ
)
の
方法
(
ほう/\
)
が
良
(
よ
)
いとか、いろ/\の
事情
(
じじよう
)
があつて
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
各々
(
おの/\
)
も
知
(
し
)
つてゐるだらう、
御城與力
(
おしろよりき
)
や
同心
(
どうしん
)
は、
御城代
(
ごじやうだい
)
へ
勤役中
(
きんやくちう
)
預
(
あづ
)
けおく、といふ
上意
(
じやうい
)
だが、
町奉行
(
まちぶぎやう
)
へは
與力
(
よりき
)
同心
(
どうしん
)
を
勤役中
(
きんやくちう
)
下
(
くだ
)
されおくといふ
上意
(
じやうい
)
になつて
居
(
ゐ
)
る。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
石斧製造
(
いしおのせいざう
)
に
必要
(
ひつえう
)
なる砂及び水は
各々
(
おの/\
)
適宜
(
てきたう
)
なる大さの土器中に
貯
(
たくは
)
へられしものと
想像
(
さうざう
)
せらる。(續出)
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
その夜
二人
(
ふたり
)
は、
各々
(
おの/\
)
の心のなかに響く子供の聲に、幾度となく目覺めて耳をすました。そしてあけやすい夏の空が白んだと思ふと、巍は飛び起きて部屋の戸をあけはなした。
珠
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
各々
(
おの/\
)
も各々の意志によりたい。
傾ける殿堂
(新字旧仮名)
/
上里春生
(著)
各々
(
おの/\
)
秘
(
ひ
)
してその術を人に伝へざるに、おなじ時おなじ村つゞきにておなじ火浣布の
奇工
(
きこう
)
を
得
(
え
)
たるも一奇事なり、是文政四五年の間の事なりき。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
いや、
可
(
い
)
い
処
(
ところ
)
に
気
(
き
)
が
着
(
つ
)
いた、……
何
(
なん
)
にせい、
此
(
こ
)
の
上
(
うへ
)
は
各々
(
おの/\
)
我
(
が
)
を
張
(
は
)
らずに
人頼
(
ひとだの
)
みぢや。
頼
(
たの
)
むには、
成程
(
なるほど
)
其
(
そ
)
の
辺
(
へん
)
であらうかな。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其の勢いに驚き
何
(
ど
)
のくらいの力かと安田は
迚
(
とて
)
も
敵
(
かな
)
わぬと思って
抜刀
(
ぬきみ
)
を持ってばら/\
逃
(
にげ
)
ると、弥次馬に、農業を仕掛けて居た百姓衆が
各々
(
おの/\
)
鋤
(
すき
)
鍬
(
くわ
)
を持って
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
敷
(
しか
)
せ
各々
(
おの/\
)
臥所
(
ふしど
)
に入たりける
扨
(
さて
)
翌日
(
よくじつ
)
にも成ければ武藏屋長兵衞并に長八は後藤先生へ尋ね行んと思ひ
主人
(
あるじ
)
の長兵衞へ何ぞ
土産
(
みやげ
)
をと
相談
(
さうだん
)
しけるに長兵衞は遠方を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
御城與力
(
おしろよりき
)
は、
御城代
(
ごじやうだい
)
の
預
(
あづか
)
り
物
(
もの
)
だが
町奉行
(
まちぶぎやう
)
は
與力
(
よりき
)
同心
(
どうしん
)
を
貰
(
もら
)
つたのだ。
詰
(
つ
)
まり
各々
(
おの/\
)
は
今日
(
けふ
)
から、この
但馬
(
たじま
)
の
貰
(
もら
)
ひ
物
(
もの
)
だ。
貰
(
もら
)
ひ
物
(
もの
)
だから、
活
(
い
)
かさうと
殺
(
ころ
)
さうと
但馬
(
たじま
)
の
勝手
(
かつて
)
だ。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
『
起
(
お
)
きよ!』
女王樣
(
ぢよわうさま
)
が
鋭
(
するど
)
い
大
(
おほ
)
きな
聲
(
こゑ
)
で
申
(
まを
)
されました。三
人
(
にん
)
の
園丁等
(
えんていら
)
は
直
(
たゞ
)
ちに
跳
(
と
)
び
起
(
お
)
き、
王樣
(
わうさま
)
と、
女王樣
(
ぢちわうさま
)
と、
皇子方
(
わうじがた
)
と、それから
其他
(
そのた
)
の
者
(
もの
)
とに、
各々
(
おの/\
)
お
辭儀
(
じぎ
)
をし
初
(
はじ
)
めました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
つまり
樹木
(
じゆもく
)
は
各々
(
おの/\
)
一
(
いち
)
ばん
適
(
てき
)
する
場所
(
ばしよ
)
にあつてはじめて
完全
(
かんぜん
)
に
繁殖
(
はんしよく
)
することが
出來
(
でき
)
るのです。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
各々
(
おの/\
)
その
題目
(
だいもく
)
について
他
(
ほか
)
の
先生方
(
せんせいがた
)
が
話
(
はな
)
されることになつてをりますから、
私
(
わたし
)
は
第一
(
だいゝち
)
の
美術
(
びじゆつ
)
、
歴史
(
れきし
)
、
考古
(
こうこ
)
に
關
(
かん
)
する
博物館
(
はくぶつかん
)
の
内
(
うち
)
、たゞ
考古學
(
こうこがく
)
に
關
(
かん
)
する
博物館
(
はくぶつかん
)
のお
話
(
はな
)
しをこれからいたしませう。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
八右衞門
聞
(
きゝ
)
てなる程勘太郎とやらん
疑
(
うたが
)
は
敷
(
しき
)
者
(
もの
)
なれども
屹度
(
きつと
)
隱居を殺したりとも
定難
(
さだめがた
)
し併し御吟味を願はゞ何か惡事有る者ならんが
各々
(
おの/\
)
證人にならるゝとも此事を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
喜「成程、それが
宜
(
よろ
)
しゅうござろう、
各々
(
おの/\
)
文治殿には見知られぬよう気を付けてやって下さい」
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
遠方
(
ゑんぱう
)
までわざ/\
出迎
(
でむか
)
へを
受
(
う
)
けて、
大儀
(
たいぎ
)
であつた。
何分
(
なにぶん
)
新役
(
しんやく
)
のことだから、
萬事
(
ばんじ
)
宜
(
よろ
)
しく
頼
(
たの
)
む。しかしかうして、
奉行
(
ぶぎやう
)
となつて
見
(
み
)
れば、
各々
(
おの/\
)
與力
(
よりき
)
同心
(
どうしん
)
は、
余
(
よ
)
の
子
(
こ
)
のやうに
思
(
おも
)
ふ。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
乃
(
そこ
)
で
彼等
(
かれら
)
は
愛
(
あい
)
ちやんに
其
(
そ
)
の
爭論
(
さうろん
)
を
繰返
(
くりかへ
)
して
聞
(
き
)
かせました、
皆
(
みん
)
なが
殘
(
のこ
)
らず
各々
(
おの/\
)
一時
(
いちじ
)
に
話
(
はな
)
すので、それを
一々
(
いち/\
)
正確
(
せいかく
)
に
聽
(
き
)
き
取
(
と
)
ることは、
愛
(
あい
)
ちやんにとつて
非常
(
ひじよう
)
な
困難
(
こんなん
)
でありました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
が、
各々
(
おの/\
)
その
懷中
(
くわいちう
)
に
對
(
たい
)
して、
憤懣
(
ふんまん
)
不平
(
ふへい
)
勃々
(
ぼつ/\
)
たるものがある。
從
(
したが
)
つて
氣焔
(
きえん
)
が
夥
(
おびたゞ
)
しい。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
貴重
(
きちよう
)
の
尊用
(
そんよう
)
はさら也、
極品
(
ごくひん
)
の
誂物
(
あつらへもの
)
は其
品
(
しな
)
に
能
(
よく
)
熟
(
じゆく
)
したる上手をえらび、
何方
(
いづく
)
の
誰々
(
たれ/\
)
と
指
(
ゆび
)
にをらるゝゆゑ、そのかずに入らばやとて
各々
(
おの/\
)
伎
(
わざ
)
を
励
(
はげ
)
む事也。かゝる
辛苦
(
しんく
)
は
僅
(
わづか
)
の
価
(
あたひ
)
の
為
(
ため
)
に
他人
(
たにん
)
にする
辛苦
(
しんく
)
也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
今日はお蘭さんがお
出
(
いで
)
なすったを独りで寝かして、斯うやって大夫が
各々
(
おの/\
)
と一所にうまい酒を呑もうと云うのに何の事だ、周玄さんお前なんざア是迄さんざ新造を瞞着して来たのだから、いゝや
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
各
常用漢字
小4
部首:⼝
6画
々
3画
“各々”で始まる語句
各々方
各々位