“さま/″\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
種々50.0%
樣々31.8%
様々9.1%
様様2.3%
各々2.3%
業々2.3%
種〻2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
聞て狂氣きやうきの如くかなしみしかども又詮方せんかたも非ざれば無念ながらも甲斐かひなき日をぞ送りける其長庵は心の内の悦び大方ならずなほ種々さま/″\と辯舌を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
べしは重々ぢゆう/\此方こなたわるけれど母上はゝうへとらへてなにいひつたかおみゝれまいとおもへばこそ樣々さま/″\苦勞くらうもするなれさらでもの御病氣ごびやうきにいとゞおもさを
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
むもの、野にむもの、しぎは四十八ひんと称しそろとかや、僕のも豈夫あにそ調てうあり、御坐ございます調てうあり、愚痴ぐちありのろけあり花ならば色々いろ/\あくたならば様々さま/″\
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
弱い朝日の光が霧を透すので青青あをあをとした水が、紫を帯び、其れに前の家家いへいへの柱や欄干や旗やゴンドラを繋ぐくひなどが様様さま/″\の色を映してるのがたまらなく美しい。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
まだ外に男の半身像や様様さま/″\の石膏像がとをばかりも彼方此方あちらこちらに置かれてあつた。帰りみちを聞くと
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
右は其一をいふのみ。雪中の洪水地勢によりて種々しゆ/″\各々さま/″\なり。つまびらかにはべんじがたし。
彼は、あの親父の業々さま/″\な漁色癖と、山国育ちの無抵抗的な悪度胸と、非人情性とに義憤を持ち続けてゐるのであつた。
円卓子での話 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
人足軽子其他種〻さま/″\の入目を幾晩かかゝつて漸く調べあげた積り書、又一ツは彼所あすこを何して此所こゝを斯してと工夫に工夫した下絵図、腰屋根の地割だけなもあり、平地割だけなのもあり
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)