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樣々
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さま/″\
ふりがな文庫
“
樣々
(
さま/″\
)” の例文
新字:
様々
往返
(
わうへん
)
し旅人の
懷中
(
ふところ
)
を
狙
(
ねら
)
ふ
護摩
(
ごま
)
の
灰
(
はひ
)
の頭なり因て半四郎が所持の金に目を
懸
(
かけ
)
樣々
(
さま/″\
)
にして終に道連となりしかば
此夜
(
このよ
)
何卒
(
なにとぞ
)
して半四郎の
胴卷
(
どうまき
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
延
(
の
)
べしは
重々
(
ぢゆう/\
)
此方
(
こなた
)
が
惡
(
わる
)
けれど
母上
(
はゝうへ
)
とらへて
何
(
なに
)
言
(
いひ
)
居
(
を
)
つたかお
耳
(
みゝ
)
に
入
(
い
)
れまいと
思
(
おも
)
へばこそ
樣々
(
さま/″\
)
の
苦勞
(
くらう
)
もするなれさらでもの
御病氣
(
ごびやうき
)
にいとゞ
重
(
おも
)
さを
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
人類の
住居
(
ぢうきよ
)
には
樣々
(
さま/″\
)
の種類有るものにて、
我々
(
われ/\
)
日本人
(
にほんじん
)
は現今地盤上に
建
(
た
)
てたる家にのみ
住
(
すま
)
へど、古今を通じて
何人種
(
なにじんしゆ
)
も同樣と云ふ譯にはあらず。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
されば一の
行爲
(
おこなひ
)
より
樣々
(
さま/″\
)
の事出でぬ、そは一の死、神の
聖意
(
みこゝろ
)
にも
猶太人
(
ジュデーアびと
)
の心にも適ひたればなり、この死の爲に地は震ひ天は開きぬ 四六—四八
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
此等
(
これら
)
樣々
(
さま/″\
)
の
化物思想
(
ばけものしさう
)
を
具體化
(
ぐたいくわ
)
するのにどういふ
方法
(
はうはふ
)
を
以
(
もつ
)
てして
居
(
ゐ
)
るかといふに、
時
(
とき
)
により、
國
(
くに
)
によつて
各々
(
おの/\
)
異
(
こと
)
なつてゐて、一
概
(
がい
)
に
斷定
(
だんてい
)
する
事
(
こと
)
は
出來
(
でき
)
ない。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
▼ もっと見る
忽然
(
たちまち
)
樣々
(
さま/″\
)
な
妄想
(
まうぞう
)
が
胸裡
(
こゝろ
)
に
蟠
(
わだかま
)
つて
來
(
き
)
た、
今日
(
こんにち
)
までは
左程
(
さほど
)
迄
(
まで
)
には
心
(
こゝろ
)
に
留
(
と
)
めなかつた、
魔
(
ま
)
の
日
(
ひ
)
、
魔
(
ま
)
の
刻
(
こく
)
の
怪談
(
くわいだん
)
。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
私達
(
わたしたち
)
は
今
(
いま
)
まで
日本
(
につぽん
)
の
古墳
(
こふん
)
と、その
中
(
なか
)
から
發見
(
はつけん
)
せられる
樣々
(
さま/″\
)
の
遺物
(
いぶつ
)
を
見
(
み
)
てまゐりましたが、これ
等
(
ら
)
の
品物
(
しなもの
)
は、みなこの
古
(
ふる
)
い
時代
(
じだい
)
の
人
(
ひと
)
の
作
(
つく
)
つた
美術品
(
びじゆつひん
)
工藝品
(
こうげいひん
)
であつて
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
「それで、これから
廣
(
ひろ
)
い
世界
(
せかい
)
をめぐつて、もつともつと
樣々
(
さま/″\
)
のことを
見
(
み
)
たり
聞
(
き
)
いたりしたいのです」
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
彼等
(
かれら
)
は
複雜
(
ふくざつ
)
な
社會
(
しやくわい
)
の
煩
(
わづらひ
)
を
避
(
さ
)
け
得
(
え
)
たと
共
(
とも
)
に、
其
(
その
)
社會
(
しやくわい
)
の
活動
(
くわつどう
)
から
出
(
で
)
る
樣々
(
さま/″\
)
の
經驗
(
けいけん
)
に
直接
(
ちよくせつ
)
觸
(
ふ
)
れる
機會
(
きくわい
)
を、
自分
(
じぶん
)
と
塞
(
ふさ
)
いで
仕舞
(
しま
)
つて、
都會
(
とくわい
)
に
住
(
す
)
みながら、
都會
(
とくわい
)
に
住
(
す
)
む
文明人
(
ぶんめいじん
)
の
特權
(
とくけん
)
を
棄
(
す
)
てた
樣
(
やう
)
な
結果
(
けつくわ
)
に
到着
(
たうちやく
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
差
(
さし
)
て送らせける其後
種々
(
しゆ/″\
)
樣々
(
さま/″\
)
吟味有けるに先の申
立
(
たて
)
と相違も無きこと故
是
(
これ
)
より大惡の
本人
(
ほんにん
)
たる重四郎の段右衞門と
愈々
(
いよ/\
)
突合
(
つきあは
)
せ吟味とこそは
極
(
きはま
)
りけれ
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
言
(
い
)
はぬ
浮世
(
うきよ
)
の
樣々
(
さま/″\
)
には
如何
(
いか
)
なることや
潜
(
ひそ
)
むらん、
今
(
いま
)
は
昔
(
むか
)
しの
涙
(
なみだ
)
の
種
(
たね
)
、
我
(
わ
)
が
戀
(
こひ
)
ならぬ
懺悔物
(
ざんげもの
)
がたり、
聞
(
き
)
くも
悲
(
かな
)
しき
身
(
み
)
の
上
(
うへ
)
あり、
春
(
はる
)
の
夜
(
よ
)
ふけて
身
(
み
)
にしむ
風
(
かぜ
)
に
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
それから
又
(
ま
)
た
自分
(
じぶん
)
が
學校時代
(
がくかうじだい
)
によく
進撃
(
しんげき
)
した
藪
(
やぶ
)
そばや
梅月
(
ばいげつ
)
の
事
(
こと
)
や、
其他
(
そのほか
)
樣々
(
さま/″\
)
な
事
(
こと
)
を
懷想
(
くわいさう
)
して、
翼
(
つばさ
)
あらば
飛
(
と
)
んでも
行
(
ゆ
)
きたいまで
日本
(
につぽん
)
の
戀
(
こひ
)
しくなつた
事
(
こと
)
も
度々
(
たび/\
)
あつたが
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
して相摸路より甲州へ
到
(
いた
)
り是より所々方々と
遊歴
(
いうれき
)
なし
種々
(
いろ/\
)
樣々
(
さま/″\
)
樂
(
たの
)
しみ居たりける
扨
(
さて
)
も翌日所の
者
(
もの
)
共此
體
(
てい
)
を見出し大いに驚きて
飛脚
(
ひきやく
)
と
馬士
(
まご
)
の殺されたる
趣
(
おもぶ
)
きを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
さりとて
其夜
(
そのよ
)
は
寐
(
ね
)
らるヽところならず、
強
(
し
)
ひて
床
(
とこ
)
へは
入
(
い
)
りしものヽ
寐間着
(
ねまき
)
も
着
(
き
)
かへず
横
(
よこ
)
にもならず、さてつく/″\と
考
(
かんが
)
へれば
目
(
め
)
の
前
(
まへ
)
に
晝間
(
ひるま
)
の
樣々
(
さま/″\
)
が
浮
(
う
)
かびて
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
とても
面白
(
おもしろ
)
い
競漕
(
きやうそう
)
などは
出來
(
でき
)
ない、
時々
(
とき/″\
)
やつて
見
(
み
)
たが、「ハンデー」やら
其他
(
そのほか
)
樣々
(
さま/″\
)
の
遣繰
(
やりくり
)
やらで、いつも
無邪氣
(
むじやき
)
な
紛着
(
もんちやく
)
が
起
(
おこ
)
つて、
墨田川
(
すみだがは
)
の
競漕
(
きやうそう
)
の
樣
(
やう
)
に
立派
(
りつぱ
)
には
行
(
ゆ
)
かぬのである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
姉樣
(
ねえさま
)
の
御覽
(
ごらん
)
に
入
(
い
)
れよかし、お
前
(
まへ
)
が
褒
(
ほ
)
められなば
我
(
わ
)
れとても
嬉
(
うれ
)
しき
物
(
もの
)
をと
可愛
(
かあゆ
)
く
言
(
い
)
ふに、
思
(
おも
)
ひある
身
(
み
)
一層
(
いつそう
)
たのもしく
樣々
(
さま/″\
)
に
機嫌
(
きげん
)
を
取
(
と
)
りて、
姉樣
(
ねえさま
)
も
定
(
さだ
)
めし
和歌
(
うた
)
はお
上手
(
じやうず
)
ならん
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
婦人
(
をんな
)
の
身
(
み
)
はかなしと
思
(
おも
)
もひ
絶
(
たえ
)
て、
松野
(
まつの
)
が
忠節
(
ちうせつ
)
の
心
(
こゝろ
)
より、
我
(
われ
)
大事
(
だいじ
)
と
思
(
お
)
もふあまりに
樣々
(
さま/″\
)
の
苦勞
(
くらう
)
心痛
(
しんつう
)
、
大方
(
おほかた
)
ならぬ
志
(
こゝろざし
)
は
知
(
し
)
るものから、
夫
(
それ
)
すら
空
(
そら
)
ふく
風
(
かぜ
)
と
聞
(
き
)
きて、
耳
(
みゝ
)
にだに
止
(
と
)
めんとせざりし
身
(
み
)
が
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
學校
(
がくかう
)
で
讀
(
よ
)
みました
書物
(
しよもつ
)
、
教師
(
けうし
)
から
言
(
い
)
ひ
聞
(
き
)
かして
呉
(
く
)
れました
樣々
(
さま/″\
)
の
事
(
こと
)
は、それはたしかに
私
(
わたし
)
の
身
(
み
)
の
爲
(
ため
)
にもなり、
事
(
こと
)
ある
毎
(
ごと
)
に
思
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
してはあゝで
有
(
あ
)
つた、
斯
(
か
)
うで
有
(
あ
)
つたと
一々
(
いち/\
)
顧
(
かへり
)
みられまするけれど
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
不幸
(
ふかう
)
の
由來
(
もと
)
に
悟
(
さと
)
り
初
(
そ
)
めて、
父
(
ちヽ
)
戀
(
こひ
)
し
母
(
はヽ
)
戀
(
こひ
)
しの
夜半
(
よは
)
の
夢
(
ゆめ
)
にも、
咲
(
さ
)
かぬ
櫻
(
さくら
)
に
風
(
かぜ
)
は
恨
(
うら
)
まぬ
獨
(
ひと
)
りずみの
願
(
ねが
)
ひ
固
(
かた
)
くなり、
包
(
つヽ
)
むに
洩
(
もれ
)
ぬ
身
(
み
)
の
素性
(
すじやう
)
、
人
(
ひと
)
しらねばこそ
樣々
(
さま/″\
)
の
傳手
(
つて
)
を
求
(
もと
)
めて、
香山
(
かやま
)
の
令孃
(
ひめ
)
と
立
(
た
)
つ
名
(
な
)
くるしく
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
出
(
い
)
でつ
漸々
(
やう/\
)
東京
(
こゝ
)
へは
着
(
つ
)
きし
物
(
もの
)
の
當處
(
あてど
)
なければ
御行衛
(
おゆくゑ
)
更
(
さら
)
に
知
(
し
)
るよしなく
樣々
(
さま/″\
)
の
憂
(
う
)
き
艱難
(
かんなん
)
も
御目
(
おめ
)
にかゝる
折
(
をり
)
の
褒
(
ほ
)
められ
種
(
ぐさ
)
にと
且
(
か
)
つは
心
(
こゝろ
)
に
樂
(
たの
)
しみつゝ
賤
(
いや
)
しい
仕業
(
しわざ
)
も
身
(
み
)
は
清
(
きよ
)
し
行
(
おこな
)
ひさへ
汚
(
け
)
がれずばと
都乙女
(
みやこおとめ
)
の
錦
(
にしき
)
の
中
(
なか
)
へ
木綿衣類
(
もめんぎもの
)
に
管笠
(
すげがさ
)
脚袢
(
きやはん
)
は
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
樣
部首:⽊
15画
々
3画
“樣”で始まる語句
樣
樣子
樣式
樣似
樣抔
樣等
樣風
樣子也
樣子見