“墨田川”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すみだがわ60.0%
すみだがは40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかも優善はいわゆる心打しんうちで、良三はその前席を勤めたそうである。また夏になると、二人は舟をりて墨田川すみだがわ上下じょうかして、影芝居かげしばいを興行した。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
よし全く人情を離れる事が出来んでも、せめて御能拝見おのうはいけんの時くらいは淡い心持ちにはなれそうなものだ。能にも人情はある。七騎落しちきおちでも、墨田川すみだがわでも泣かぬとは保証が出来ん。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
とても面白おもしろ競漕きやうそうなどは出來できない、時々とき/″\やつてたが、「ハンデー」やら其他そのほか樣々さま/″\遣繰やりくりやらで、いつも無邪氣むじやき紛着もんちやくおこつて、墨田川すみだがは競漕きやうそうやう立派りつぱにはかぬのである。
今日けふならではの花盛はなざかりに、上野うへのをはじめ墨田川すみだがはへかけて夫婦ふうふづれをたのしみ、隨分ずいぶんともかぎりの体裁ていさいをつくりて、つてきの一てう良人おつと黒紬くろつむぎもんつき羽織ばをり女房にようぼうたゞすぢ博多はかたおびしめて
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)