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私達
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わたしたち
ふりがな文庫
“
私達
(
わたしたち
)” の例文
「御父さまはきっと
私達
(
わたしたち
)
が要らない
贅沢
(
ぜいたく
)
をして、むやみに御金をぱっぱっと
遣
(
つか
)
うようにでも思っていらっしゃるのよ。きっとそうよ」
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
あれと
私達
(
わたしたち
)
とは
何
(
なん
)
の
關係
(
くわんけい
)
も
無
(
な
)
いやうなものの、あれも
着物
(
きもの
)
、
私達
(
わたしたち
)
お
互
(
たがひ
)
も
着物
(
きもの
)
、
何
(
なん
)
となく
世間
(
せけん
)
に
對
(
たい
)
して、
私
(
わたし
)
は
氣耻
(
きはづか
)
しいやうでなりませんのよ
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
私達
(
わたしたち
)
はその日一
日
(
にち
)
歩き
廻
(
まは
)
つた。
夕方
(
ゆふがた
)
には、
自分達
(
じぶんたち
)
の歩いてゐる所は一
体
(
たい
)
どこなのだらうと思ふほどもう三
半器官
(
はんきくわん
)
が
疲
(
つか
)
れてゐた。
美しい家
(新字旧仮名)
/
横光利一
(著)
しかし
父樣
(
おとつさん
)
には
私達
(
わたしたち
)
二人
(
ふたり
)
の
外
(
ほか
)
に、
子
(
こ
)
と
云
(
い
)
ふものはござらぬ、
二人
(
ふたり
)
にもしもの
事
(
こと
)
がありますれば、
家
(
いへ
)
は
絶
(
た
)
えてしまひまする。
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
当時
(
とうじ
)
夏目先生
(
なつめせんせい
)
の
面会日
(
めんかいび
)
は
木曜
(
もくよう
)
だったので、
私達
(
わたしたち
)
は
昼
(
ひる
)
遊
(
あそ
)
びに
行
(
ゆ
)
きましたが、
滝田
(
たきた
)
さんは
夜
(
よる
)
行
(
い
)
って
玉版箋
(
ぎょくばんせん
)
などに
色々
(
いろいろ
)
のものを
書
(
か
)
いて
貰
(
もら
)
われたらしいんです。
夏目先生と滝田さん
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
ロボはもう向かってくる勢いもないから、
私達
(
わたしたち
)
はその口へ
棒
(
ぼう
)
をかませ、
太綱
(
ふとづな
)
であごをしばった。いまはかれは、まったく観念したような目で私たちを見ている。
動物物語 狼の王ロボ
(新字新仮名)
/
アーネスト・トンプソン・シートン
(著)
分
(
わか
)
らないだって? まあ、そんなばかげた
事
(
こと
)
は
考
(
かんが
)
えない
方
(
ほう
)
がいいよ。お
前
(
まえ
)
さんここに
居
(
い
)
れば、
温
(
あたた
)
かい
部屋
(
へや
)
はあるし、
私達
(
わたしたち
)
からはいろんな
事
(
こと
)
がならえるというもの。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
私達
(
わたしたち
)
は
今
(
いま
)
まで
日本
(
につぽん
)
の
古墳
(
こふん
)
と、その
中
(
なか
)
から
發見
(
はつけん
)
せられる
樣々
(
さま/″\
)
の
遺物
(
いぶつ
)
を
見
(
み
)
てまゐりましたが、これ
等
(
ら
)
の
品物
(
しなもの
)
は、みなこの
古
(
ふる
)
い
時代
(
じだい
)
の
人
(
ひと
)
の
作
(
つく
)
つた
美術品
(
びじゆつひん
)
工藝品
(
こうげいひん
)
であつて
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
さうしてこれはただ
人事
(
ひとごと
)
ではないのでした。
私達
(
わたしたち
)
はよく
自
(
みづか
)
ら
顧
(
かへり
)
み、自らよく考へなければなりませぬ。
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
「えゝ天人のものなんかは地の人間が買やしない。
私達
(
わたしたち
)
がいつまで
之
(
これ
)
をもつてゐたところが何の用にもたりないから、いつそのこと
是
(
これ
)
は竜宮様へ差し上げてしまへ。」
竜宮の犬
(新字旧仮名)
/
宮原晃一郎
(著)
あの
土藏
(
どざう
)
の
横手
(
よこて
)
の
石垣
(
いしがき
)
の
間
(
あひだ
)
には、
土藏
(
どざう
)
の
番
(
ばん
)
をする
年
(
とし
)
とつた
蛇
(
へび
)
が
居
(
ゐ
)
て、
今
(
いま
)
でも
居眠
(
ゐねむ
)
りをして
居
(
ゐ
)
ます。
私達
(
わたしたち
)
はみんなお
前
(
まへ
)
さんのお
友達
(
ともだち
)
です。
私達
(
わたしたち
)
をよく
覺
(
おぼ
)
えて
居
(
ゐ
)
て
下
(
くだ
)
さいよ。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
食事後
(
しよくじご
)
の
気分
(
きぶん
)
は
前
(
まえ
)
よりも一
層
(
そう
)
打寛
(
うちくつろ
)
いだものであつたが、
彼等
(
かれら
)
の
或者
(
あるもの
)
は
尚
(
なお
)
も
未練
(
みれん
)
がましく
私達
(
わたしたち
)
の
傍
(
そば
)
へ
寄
(
よ
)
つて
来
(
き
)
て、
揉手
(
もみて
)
をしながら「キヤンニユスピイク、イングリシユ?」を
繰返
(
くりかえ
)
した。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
私達
(
わたしたち
)
はかへらねばならない。水神松生ふる
堤
(
つゝみ
)
の下へ、
灯
(
あかり
)
のうつる八幡樣の下へ。
筑波ねのほとり
(旧字旧仮名)
/
横瀬夜雨
(著)
私
(
わたし
)
はかうして
皆
(
みな
)
さんに
圍
(
かこ
)
まれてゐると、
氣持
(
きもち
)
の
好
(
い
)
いサナトリウムにでも
來
(
き
)
てゐるやうですよ、
私達
(
わたしたち
)
の
爲
(
ため
)
にも、
病院
(
びやうゐん
)
やサナトリウムが
設備
(
せつび
)
されてゐたら、
此間
(
このあひだ
)
亡
(
な
)
くなつたSさんなんか、
屹度
(
きつと
)
また
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
『さうよ』と
云
(
い
)
つて
愛
(
あい
)
ちやんは、『
私達
(
わたしたち
)
は
佛蘭西語
(
フランスご
)
と
音樂
(
おんがく
)
とを
習
(
なら
)
つたわ』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
(こゝで、私と
妻
(
つま
)
とが
同
(
おな
)
じやうに
疲
(
つか
)
れたといふことが、
私達
(
わたしたち
)
一
家
(
か
)
の間に、大きな
悲劇
(
ひげき
)
をもたらした
原因
(
げんいん
)
であつた。)——
美しい家
(新字旧仮名)
/
横光利一
(著)
それだから
悪
(
にく
)
いんだよ。あんな事を云って
私達
(
わたしたち
)
に
当付
(
あてつ
)
けるつもりなんだから……本当に財産も何も入らないなら自分で何かしたら、善いじゃないか。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
私達
(
わたしたち
)
の
知識
(
ちしき
)
を
廣
(
ひろ
)
め
學問
(
がくもん
)
の
爲
(
ため
)
になる
品物
(
しなもの
)
は
千差萬別
(
せんさばんべつ
)
で、その
種類
(
しゆるい
)
は
實
(
じつ
)
に
無限
(
むげん
)
に
多
(
おほ
)
いのでありますから、これをみんな
一
(
ひと
)
つの
場所
(
ばしよ
)
に
集
(
あつ
)
めて
陳列
(
ちんれつ
)
することは
容易
(
ようい
)
でありませんし
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
それらの
人達
(
ひとたち
)
が
目間苦
(
めまくる
)
しく
往
(
い
)
つたり
来
(
き
)
たりしてゐたが、ダンス
場
(
ば
)
は
人
(
ひと
)
がぎつちり
鮨詰
(
すしつめ
)
になつてゐた。
音楽
(
おんがく
)
につれて、
浮
(
う
)
いたり
沈
(
しず
)
んだりする
男女
(
だんじよ
)
の
顔
(
かお
)
が、
私達
(
わたしたち
)
の
目
(
め
)
にも
見
(
み
)
えるのであつた。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
「
不良
(
ふりやう
)
少女
(
せうぢよ
)
の
沒落
(
ぼつらく
)
」といふ
標題
(
みだし
)
の
下
(
もと
)
に、
私達
(
わたしたち
)
が
前後
(
ぜんご
)
しての
結婚
(
けつこん
)
を×
誌
(
し
)
あたりに
落書
(
らくがき
)
されてから、みなもう
丸
(
まる
)
三
年
(
ねん
)
を
過
(
すご
)
しました。Kさんがまづ母となり、あなたも間もなく母となりました。
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
祖父
(
おぢい
)
さん、
私
(
わたし
)
は
早
(
はや
)
く
眼
(
め
)
がさめました。そのかはり
何時
(
いつ
)
までも
寢
(
ね
)
て
居
(
ゐ
)
ました。
弟
(
おとうと
)
は
遲
(
おそ
)
く
眼
(
め
)
がさめました。そのかはり
私
(
わたし
)
より
先
(
さき
)
に
起
(
お
)
きました。
私達
(
わたしたち
)
は
今
(
いま
)
そのことで
言
(
い
)
ひ
合
(
あ
)
つて
居
(
ゐ
)
るところです。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「まあ、
勿體
(
もつたい
)
ないわねえ、
私達
(
わたしたち
)
に
何
(
なん
)
のお
前
(
まへ
)
さん……」といひかけて、つく/″\
瞻
(
みまも
)
りながら、お
品
(
しな
)
はづツと
立
(
た
)
つて、
與吉
(
よきち
)
に
向
(
むか
)
ひ
合
(
あ
)
ひ、
其
(
そ
)
の
襷懸
(
たすきが
)
けの
綺麗
(
きれい
)
な
腕
(
かひな
)
を、
兩方
(
りやうはう
)
大袈裟
(
おほげさ
)
に
振
(
ふ
)
つて
見
(
み
)
せた。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
ふん、また
一孵
(
ひとかえ
)
り、
他
(
ほか
)
の
組
(
くみ
)
がやって
来
(
き
)
たよ、まるで
私達
(
わたしたち
)
じゃまだ
足
(
た
)
りないか
何
(
なん
)
ぞの
様
(
よう
)
にさ! それにまあ、あの
中
(
なか
)
の一
羽
(
わ
)
は
何
(
なん
)
て
妙
(
みょう
)
ちきりんな
顔
(
かお
)
をしてるんだろう。あんなのここに入れてやるもんか。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
「ジウラさん、しつかりなさいよ!
私達
(
わたしたち
)
、助けに来たのよ!」
ラマ塔の秘密
(新字旧仮名)
/
宮原晃一郎
(著)
「
私達
(
わたしたち
)
のことを、ほんとに、
畜生
(
ちくしやう
)
もないもんだ」
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
疲
(
つか
)
れてはいけない。
疲
(
つか
)
れると
判断力
(
はんだんりよく
)
がなくなるものだ。
私達
(
わたしたち
)
は
疲
(
つか
)
れた心でまた家を
捜
(
さが
)
しに出かけていつた。
美しい家
(新字旧仮名)
/
横光利一
(著)
社交家
(
しやこうか
)
のM、H
氏
(
し
)
夫人
(
ふじん
)
が、
私達
(
わたしたち
)
のために
何
(
なに
)
か
飲料
(
のみもの
)
でも
斡旋
(
あつせん
)
しやうとして、ボオイに
謀
(
はか
)
つてみたけれど、
今夜
(
こんや
)
の
騒
(
さわ
)
ぎなので、これといふものもなかつた。たゞ
曹達水
(
そうだすい
)
があるばかりであつた。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
私
常用漢字
小6
部首:⽲
7画
達
常用漢字
小4
部首:⾡
12画
“私”で始まる語句
私
私語
私共
私等
私怨
私事
私刑
私窩子
私淑
私娼