“門生”の読み方と例文
読み方割合
もんせい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一 私儀わたくしぎ狂言作者志望につき福地先生門生もんせい相成あいなり貴座きざ楽屋へ出入被差許候上者でいりさしゆるされそうろううえは劇道の秘事楽屋一切の密事決而けっして口外致間敷いたすまじく依而よって後日ごじつのため一札如件いっさつくだんのごとし
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
沢は思はず、ひざまずいて両手をいた。やがて門生もんせいたらむとする師なる君の著述を続刊する、皆名作の集なのであつた。
貴婦人 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
このような気儘な一夜を送ることのできるのも、家のうちに気がねをしたり、または遠慮をしなければならぬ者のいないがためである。妻子や門生もんせいのいないがためである。
西瓜 (新字新仮名) / 永井荷風(著)