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澤
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つや
ふりがな文庫
“
澤
(
つや
)” の例文
新字:
沢
瀧口が顏愈〻やつれ、頬肉は目立つまでに落ちて眉のみ秀で、凄きほど色
蒼白
(
あを
)
みて
濃
(
こまや
)
かなる雙の鬢のみぞ、愈〻其の
澤
(
つや
)
を増しける。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
朝の光が涼しい風と共に流れ込んで、髮亂れ、眼凹み、皮膚の
澤
(
つや
)
なく弛んだ智惠子の顏が、もう一週間も其餘も病んでゐたものゝ樣に見えた。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「たいへん、寒い……」と、てれ隱すやうに日本語を呟いて、女は
硬張
(
こはば
)
つた作り笑ひをその
澤
(
つや
)
のない顏に浮べた。
ハルピンの一夜
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
好き葡萄酒一瓶あれば、そを
獻
(
たてまつ
)
らんといふ。我は今いかなる事を答へしか知らず。されどその詞と共に一間に入り來りしは彼少女なり。いかなる形ぞ。いかなる色ぞ。髮は
漆
(
うるし
)
の黒さにてしかも
澤
(
つや
)
あり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
其聲は、恰も地震の間際に聞えるゴウと云ふ
地鳴
(
ぢなり
)
に似て、低い、
澤
(
つや
)
のない聲ではあつたが、恐ろしい力が籠つて居た。女は眼を圓くして渠を仰いだが、何とも云はぬ。
病院の窓
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
頷いて、薄暗い明りの下ながら、私はその刹那に初めて女の顏を
眞面
(
まとも
)
に見詰めた。赤茶けた、
澤
(
つや
)
のない、ばさばさ髪、高い頬骨、肩掛をはづした女の顏は見違へる程痩せてゐた。
ハルピンの一夜
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
澤
部首:⽔
16画
“澤”を含む語句
澤山
大澤
鰍澤
光澤
色澤
恩澤
澤瀉
泣澤女
歌澤
澤胡桃
野澤
藤澤
櫓澤
原澤村
贅澤
澤庵
金澤
澤庵石
光澤出
沼澤
...