“木膚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こはだ71.4%
きはだ28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わづかのみあか木膚こはだのさるすべり夜は深うして笑ひけらしも
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
木膚こはだより美脂うまやにをしぬにしたつれ。
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
その椅子のシートにはクションがなく木膚きはだのままになつてゐるので、夏分はひえびえして坐り心地がいいし、殊に日本のやうな湿度の高い土地では痔除けの護符として
灰色の眼の女 (新字旧仮名) / 神西清(著)
木膚きはだくろずんだ縁や軒などに入染にじんでいるのを懐かしく感ずる以外に、とてもこれ以上簡素には出来ないであろうと思われるほど無駄を省いた落着きのよさが、今がさつな新築の書斎に坐ってみて
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)