“こはだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
木膚23.8%
木肌23.8%
小鰭19.0%
江鰶14.3%
樹肌9.5%
古波陀4.8%
強田4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
木膚こはだより美脂うまやにをしぬにしたつれ。
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
百日紅さるすべりなめ木肌こはだのこぼれ日は花咲き足らひいとどしき搖れ
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
はも河豚ふぐ赤魚あかお、つばす、牡蠣かき、生うに、比目魚ひらめの縁側、赤貝のわたくじらの赤身、等々を始め、椎茸しいたけ松茸まつたけたけのこかきなどに迄及んだが、まぐろは虐待して余り用いず、小鰭こはだ、はしら、青柳あおやぎ
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
鳥追の声はさらなり、武家のつゞきて町に遠所には江鰶こはだすしたひのすしとうる声今もあり、春めくもの也。三月は桜草うる声に花をおもひ、五月は鰹々かつを/\白妙しろたへの垣根をしたふ。
ところが、この頃になつて急に樹に元気がなくなつたので、うした事かと、よく調べてみると、隣りの旅籠屋はたごやから出入ではひりする馬車のせゐで、車の肩が突き当る度に、樹肌こはだが擦りむけてゐたのだと判つた。
遠い國の古波陀こはだのお孃さんを
遠い國の古波陀こはだのお孃さんが
前の歌に、強田こはだとあったのと同じである。一首の意は、山科の木幡の山道をば徒歩でやって来た。おれは馬を持っているが、お前を思う思いに堪えかねて徒歩で来たのであるぞ、というのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)