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樹肌
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こはだ
ふりがな文庫
“
樹肌
(
こはだ
)” の例文
楓
(
かへで
)
の枝に
松潜
(
まつくゞ
)
りに似た小さな鳥が飛んで来て、そそくさと
樹肌
(
こはだ
)
を
喙
(
つつ
)
いてゐたが、
夫
(
それ
)
も
飽
(
あ
)
いたといつた風に、ひよいと
此方
(
こちら
)
向
(
むき
)
に向き直つて、珍らしさうにきよろづきながら唖のやうに黙りこくつてゐる。
茸の香
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
ところが、この頃になつて急に樹に元気がなくなつたので、
何
(
ど
)
うした事かと、よく調べてみると、隣りの
旅籠屋
(
はたごや
)
から
出入
(
ではひり
)
する馬車の
故
(
せゐ
)
で、車の肩が突き当る度に、
樹肌
(
こはだ
)
が擦りむけてゐたのだと判つた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
樹
常用漢字
小6
部首:⽊
16画
肌
常用漢字
中学
部首:⾁
6画
“樹”で始まる語句
樹
樹立
樹蔭
樹木
樹々
樹脂
樹間
樹下
樹林
樹陰