“はだえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
65.4%
29.5%
肌膚5.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その風は裳裾もすそたもとひるがえし、甲板の日蔽ひおいをあおち、人語を吹き飛ばして少しも暑熱しょねつを感じささないのであるが、それでもはだえに何となく暖かい。
別府温泉 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
自分の漕ぐに、舟が進んで行くにつれ、佐助は、ひとりでに先刻さっきから、はだえあわを生じ、気はたかまり、胸は動悸してならないのである。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
家内はお菊の胸のあたりひろげた。白い、柔い、そして子供らしい肌膚はだえが私達の眼にあった。学士は洋服の筒袖をまくし上げて、決心したような態度で、注肘の針に薬を満たした。
芽生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)