“はだへ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
53.7%
40.7%
肌膚5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
五月といへど、かういふどんよりとした日には、老いたはだへがほろゝ寒いと見えて、汽車でいた膝掛に脊中を包んでつくねんとしてゐる。
胡瓜の種 (旧字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
今私達があけた戸口から外の寒い空気が、いいあんばいにぬくまつてゐた二人の女のはだへをさした。なげしの上の神棚の灯がちよつとまたたいた。
二黒の巳 (新字旧仮名) / 平出修(著)
かれ例年いつになく身體からだやつれがえた。かさ/\と乾燥かんさうした肌膚はだへが一ぱん老衰者らうすゐしや通有つういうあはれさをせてるばかりでなく、そのおほきな身體からだにくおちてげつそりとかたがこけた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)