“ときのこえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鯨波35.7%
鬨声21.4%
吶声14.3%
喊声14.3%
閧声7.1%
鯨声7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
思いもかけぬ画房の八方から火烟ひけむりが迫って来て、鯨波ときのこえがドッと湧き起ったので、何事かと驚いて窓から首をさし出してみると、画房の周囲は薪が山の如く
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
次いで、ワーッと云う物凄い鬨声ときのこえをあげ、何かを停車場の外へ追いかけ始めた。
私の覚え書 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
鼻緒にしたる下駄げたの音荒々しく俊雄秋子が妻もこもれりわれも籠れる武蔵野へ一度にどっと示威運動の吶声ときのこえ座敷が座敷だけ秋子は先刻せんこく逃水「らいふ、おぶ、やまむらとしお」へ特筆大書すべき始末となりしに俊雄もいささか辟易へきえきしたるが弱きを
かくれんぼ (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
閧声ときのこえをあげて押し寄せる帝国主義の傀儡かいらい、近衛の将校は
すでに遅し! 木も草もみな敵兵と化し鯨声ときのこえは地をゆるがして、むらむらと十方をおおいつつんで叫んだ。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)