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『私の覚え書』
ふりがな文庫
『
私の覚え書
(
わたしのおぼえがき
)
』
九月一日、私は福井県の良人の郷里にいた。朝は、よく晴れた、むし暑い天気であった。九時頃から例によって二階と階下とに別れ、一区切り仕事をし、やや疲れを感じたので、ぼんやり窓から外の風景を眺めていると、いきなり家中が、ゆさゆさと大きく一二度揺れ …
著者
宮本百合子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 記録 手記 ルポルタージュ
初出
「女性」1923(大正12)年11月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約18分(500文字/分)
朗読目安時間
約30分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
撓
(
たゆま
)
凝
(
じ
)
余処
(
よそ
)
可怖
(
こわ
)
呑気
(
のんき
)
喫驚
(
びっくり
)
堅唾
(
かたず
)
愈々
(
いよいよ
)
欹
(
そばだ
)
犇々
(
ひしひし
)
真逆
(
まさか
)
睜
(
みは
)
階子
(
はしご
)
鬨声
(
ときのこえ
)
魂消
(
たまげ
)
鯨波
(
とき
)