“くじらなみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
鯨波100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
越後の鯨波くじらなみといふ、日本海に面した名もない町へでかけたのだ。着いた日は海も見えない吹雪だつたといふ。便りの冒頭にそんなことが書いてあるのだ。
蒼茫夢 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
汽車で海岸を走ってみると日本海の方面では鉢崎はちさき鯨波くじらなみのあたりからもう旅人の目を留めしめる。能登の磯山にも咲いているかと思うが、自分には確かな記憶がない。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)