歓声かんせい)” の例文
旧字:歡聲
前に集まっていた二十何人の友だちは一せいに歓声かんせいをあげた。自動車は小屋の中から、がたがたと音をさせて外に姿をあらわした。
火星探険 (新字新仮名) / 海野十三(著)
思わず道へとびだすと、歓声かんせいをあげながらバスのあとを追って走った。新らしい力がどこからわいたのか、みんなの足は早かった。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
城中は、酒のにおいと、士卒たちの歓声かんせいに賑わった。どこへ行ってもふんぷんと匂う。張飛は、身の置き所がなくなった。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
捕虜達は李伯将軍の名を聞いて、一度に、わーっと歓声かんせいを上げました。たちどころに、匪賊の数人は打ち倒されました。
金の目銀の目 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
家康のこえが大きくひびきわたると共に、列座の人びとは歓声かんせいをあげて立った。ときは元亀げんき三年(一五七二)十二月二十一日黄昏たそがれすぎのことであった。
死処 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
二人を乗せたバケットが自分等の前までさがって来た時、監督をはじめ板張いたばりゆかの上に立っている人々は、我にもあらず、一斉いっせい歓声かんせいをあげた。その中に平吉の声もまじっていた。
秋空晴れて (新字新仮名) / 吉田甲子太郎(著)
わッ! という歓声かんせいは天地をとどろかしました。日本士官は思わずもき合っておどり上がりました。しばらくはすべての人の拍手はくしゅが鳴りやまなかったのであります。この光栄、この名誉めいよ
国際射的大競技 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
素通すどおし眼鏡をかけたイナセな村の阿哥あにいが走る。「ありゃ好い男だな」と他村の者が評する。耳の届く限り洋々たる歓声かんせいいて、理屈屋の石山さんも今日きょうはビラを書き/\莞爾〻〻にこにこ上機嫌で居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
小林少年が、おもわず歓声かんせいをあげました。
奇面城の秘密 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
幼年組が歓声かんせいをあげた。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
笑っている先生のほおなみだがとめどなく流れていた。なんのことはない、一本松も先生の家も、すぐそこだとわかると、また歓声かんせいがあがった。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
いつでしたか、丞相が禁酒の法令を発しられましたときも、孔融は笑って、天に酒旗の星あり、地に酒郡あり、人に喜泉きせんなくして、世に何の歓声かんせいあらん。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
川北先生が、思わず歓声かんせいを発した。先生はこの研究室の豪華さにおどろいたのであった。
四次元漂流 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そう自信ありげな口調に、士官たちは歓声かんせいをあげて引きあげました。
国際射的大競技 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
女の子たちがよろこんで歓声かんせいをあげるのを、男の子はにやにやして見ている。やがてひとりがたずねた。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
やがて邸外には万雷のような歓声かんせいがわいていた。それも直義を口惜しさに歯がみさせた。目的を達した師直方は、ほこらしげなどよめきをくり返しつつ引揚げて行ったのだった。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、むこうでは、たいへん待ちかねたような歓声かんせいをあげた。機関長シリンの声だった。
海底大陸 (新字新仮名) / 海野十三(著)